恋愛経験が少ないことは恥じゃない——マチアプで場数を踏む前に知っておいてほしいこと
以前、仕事仲間から毎週のようにマチアプの相談を受けていたことがある。
彼は20代半ばのITエンジニアで、都内で一人暮らし。趣味はゲームとサウナで、最近マチアプを始めたばかり。タバコも酒もやらない、ごく普通の好青年だ。週1回のMTGが終わると、決まって「ちょっと聞いてもいいですか」と声をかけてくる。
相談の内容はこんな感じだった。
「初デートの服装が全然決まらないんですよね」「やっとカフェまで漕ぎ着けたんですけど、向こうがほとんど話してくれなくて。こっちが話しかけたら返事はするんですけど……これって脈なしですよね?」
話を聞いていると、一つのことが一貫して透けて見えた。「恋愛経験が少ない自分」が相手にバレることへの不安だ。服装に自信がないのも、デートでの沈黙が怖いのも、根っこにあるのは全部それだった。
正直に言うと、経験が少ないのは別に珍しいことじゃない
まずここを理解しておいてほしいんだけど、恋愛経験が少ないこと自体は恥ずかしいことでも、おかしなことでもない。
誰だって最初は経験ゼロだった。それがちょっと早かったか、遅かったかの違いでしかない。20代でも30代でも、「初めて本気でアプローチしてみた」という人はいくらでもいる。そして今あなたがマチアプで出会っている相手も、もしかしたら同じかもしれない。
「経験が少ない=価値が低い」という思い込みが邪魔をして、必要以上に萎縮してしまうケースをよく見る。でも相手はそんなにあなたの恋愛遍歴を気にしていない場合がほとんどだ。それより「この人といると楽しいか」「また会いたいと思えるか」の方がよっぽど大事にされている。
経験を積む方法は、「数を打つ」だけじゃない
気にしているなら、とにかく場数を踏むことが必要なのは間違いない。知識だけ増やしても、実際に人と会って話さないと何も変わらない。
ただ、一つ勘違いしてほしくないことがある。
マチアプで会った人数=自分の恋愛経験値、とはならない。
「数打ちゃ当たる」という発想は完全に間違いとは言えないけど、それだけだと本質を見失う。100人と会っても、毎回同じ失敗を繰り返していたら何も積み上がらない。逆に10人と丁寧に向き合えば、確実に何かが変わる。
冒頭の彼の相談に戻ると、カフェで会話がほぼなかったデートを「脈なしかどうか」という判定にだけ持っていこうとしていた。でもそこで本当に考えるべきは「相手が話しやすかったかどうか」だったと思う。
相手を喜ばせることを考えると、自然と変わってくる
どうしたら相手に喜んでもらえるかを考えること。これが結局いちばん効く。
服装で迷っているなら、「自分が納得できる格好」より「会う相手が不快にならない清潔感のある格好」を基準にすると迷いが減る。デートで話題に詰まるなら、相手のプロフィールや過去のやりとりから「この人が話したそうなこと」を一つ準備しておくだけで全然違う。
こういう小さな工夫が相手に伝わって、向こうが笑顔を見せてくれた瞬間が、本当の意味での経験値になる。回数じゃなくて、そういう瞬間の積み重ねが大事だ。
仕事仲間の彼も、数ヶ月後には「最近はデートで会話が続くようになってきた」と言っていた。特別なテクニックを身につけたわけじゃなく、「相手のことをちゃんと考えて動く」ということが少しずつ染みついてきた、という感じだった。
出会いが増えると、うまくいかないことも増える。それでも一つひとつの出会いをぞんざいに扱わないこと。これが遠回りに見えて、いちばん早い。
彼と同じ悩みを持つ男性に向けて、マチアプでどう立ち回ればいいのか、何を準備すればいいのかを、このサイトでは独自の目線で伝えていこうと思う。
執筆者情報

Markey
30代・既婚・フリーランスITエンジニア
出会い系サイトの運営経験を持ち、マッチングアプリを利用する周囲の友人・知人から相談を受け続けてきた。「うまくいかない理由」を外側から見てきた経験をもとに、恋愛経験が少ない男性向けの実践的な視点で記事を執筆している。