マッチングアプリの業者・サクラの見分け方と対処法

マッチングアプリを始めてすぐ、なぜか自分のプロフィールに「いいね」が集まったり、登録直後から積極的にメッセージを送ってくる相手がいたりして、「本当にこれでいいのか?」と不安になった人は多いと思う。正直に言うと、その違和感は正しい。
業者とサクラ、そもそも何が違う?
まずここを整理しておいてほしい。よく混同されるけど、業者とサクラは別物だ。
業者は、マッチングアプリとは無関係な外部の悪意ある第三者。出会い系サイトや投資詐欺、LINEに誘導して別のサービスを売りつけるのが目的で、個人・組織両方いる。
サクラは、アプリ運営側が意図的に配置した「存在しない会員」のこと。課金を促すために使われるとされていて、ユーザーに「人気アプリだと思わせる」「もっとメッセージしたくさせる」効果を狙っている。
ただ、国内の大手アプリ(Pairs・Omiai・withなど)は利用規約でサクラを明示的に禁止しており、運営によるサクラ設置の実態はほぼないと考えていい。問題になるのはほぼ「業者」と「bot(自動プログラム)」だ。
実際に遭遇しやすいパターン
業者やbotには共通した動き方がある。経験が少ないと気づきにくいので、具体的に見ていく。
マッチング直後にLINEやInstagramを求めてくる
「アプリより連絡とりやすいから」という理由でSNSや外部連絡先を聞いてくるのは、業者の典型パターンだ。まともなユーザーはある程度やりとりしてからLINE交換を提案する。最初のメッセージや2〜3往復目に「LINE教えて」は赤信号と思っていい。
プロフィールが完璧すぎる
写真が明らかにプロが撮ったような仕上がりで、自己紹介文も隙がない。趣味も「映画・旅行・料理・読書」と広く書かれていて、特定の話題に踏み込んだ内容がない。リアルな人間のプロフィールには多少の手抜きやクセがある。
返信が早すぎる・時間を選ばない
深夜0時に送ったメッセージに数分で返ってくる。曜日も時間もバラバラに、どんなタイミングでも即レスしてくるのはbotの可能性が高い。人間は眠るし、仕事もする。
会話の内容が噛み合わない
「週末何してたの?」と聞いたのに「そういえば最近いい副業を見つけたんだけど聞いてみる?」みたいに話が突然変わる。相手の発言を受けて話を展開しているように見えて、実際には用意されたスクリプトを流しているだけのことがある。
外部サービスや他アプリに誘導してくる
「もっと話せるサイトがあるんだけど」「ここ(URL)を見てみて」のように、アプリ外への誘導が来たら業者確定と思っていい。クリックしないこと。
見分けるときに使える視点
「もしかして業者かも」と思ったとき、すぐブロックする前にもう少し確認できる。
相手のプロフィール写真をGoogleの画像検索にかけてみると、海外のストックフォトや他のSNSで別人として使われている写真がヒットすることがある。スマホだと少し手間だが、怪しいと感じたらやってみる価値はある。
また、相手の自己紹介文を一部コピーして検索すると、別アプリや別アカウントで同じ文章が使われているケースもある。業者は同じテンプレートを使い回していることが多い。
引っかかりそうになるとき
「自分はちゃんと見分けられる」と思っていても、業者のメッセージは意外と自然なものも増えている。特に疲れているときや、ずっとマッチングしない時期が続いているときは判断が甘くなりやすい。「ようやく話しかけてもらえた」という状況で冷静に判断するのは難しい。
だからこそ、「LINEを早い段階で求めてくる相手には応じない」「外部リンクは絶対に踏まない」という2点だけをルールにしておくと、大抵の被害は避けられる。
対処法:気づいたらどうする?
業者だと確信したら、その場で通報+ブロックをする。どのアプリにも報告機能はあるので、迷わず使う。「証拠が確実じゃないから」と遠慮する必要はない。「怪しい」と感じた時点で報告していい。
運営側は複数のユーザーからの報告を積み重ねてアカウントを判断するので、報告しないよりした方がいい。個人が損をするだけで得はない。
もし万が一、外部リンクを踏んでしまったり、LINEを教えてしまった場合は、そのまま連絡を続けないこと。「お金が必要になった」「投資で増やせる方法がある」という話が来た時点で詐欺の流れだと理解してほしい。
大手アプリを使っていれば完全に安心、ではない
Pairs・Omiai・withといった大手は監視体制や審査があるので、悪質な業者は比較的少ない。ただゼロではない。小規模アプリや、名前を聞いたことがないアプリはリスクが高くなる。
使うアプリを絞って、ちゃんと運営している実績があるところから始めるのが、結局のところ一番の防衛策だ。


